危険といわれている電磁波とは
電気が流れている場所には必ずと言っていいほど電磁波が発生していて、
電磁波は「周波数」によって区別されます。
周波数とは一秒間に振動する回数のことで、単位はHz(ヘルツ)を使います。
普通の一般家庭やオフィスのコンセントから家電製品を経由して発生している電磁波は、一秒間に50回(50Hz)もしくは60回(60Hz)振動する「極低周波電磁波」というものになります。
関東は50Hzで、関西は60Hzの周波数になりますので、家電製品は周波数を変更できるスイッチが昔はついていました。
また電磁波にはいろいろな種類があります。
また、電磁波を受信した物には、誘電、熱作用などの物理的な変化がおきます。
電磁波の危険 健康への影響
電磁波は、大量に体に浴びると、人体の健康に影響があると言われており、危険だといわれています。
そのことで話題になったのはアメリカにある変電施設近辺の住宅で多くの人に白血病の症状が出て、変電施設の電磁波の影響が指摘されています。
日本は先進国の中では、電磁波問題について非常に対応が遅れています。
実は日本は電磁波について、危険な状態でもあるのです。
日本は、送電線と地上との距離を1万ボルトにつきに1m離す事になっており、
10万ボルト送電線では、地上から10m、50万ボルト送電線では、地上から50mと、地上との高さの規制はあります。
しかし住宅と送電線には規制が無いために、送電線の下に家が建っています。
住宅の屋根の上には高電圧な送電線があるのです。
アメリカの特定の州などでは、送電線などから、400m以内は学校などの施設を新たに建設出来ない様になっています。
変電設備や送電線が近くにないから電磁波の安心はできません。
最近、都心では景観を大事にすることもあり、送電線は地面に埋設されています。
地面に埋設された送電線には、地上ではあった、送電線の距離の規制がないのです。
深く埋めると、工事コストが上がっていきますので、深さ1m位の所を、高圧の送電線が走っていることになります。
また、埋設場所はほとんどが歩道であり、小さな子供ほど送電線に距離が近いため影響が大きいと思われます。
歩道に送電線を埋葬する際には、早いうちに規制を絶対に設けるべきでしょう。
携帯電話などでも人体の健康に関する心配が上がっています。
世界保健機関(WHO)の専門組織である国際がん研究機関(IARC、本部仏リヨン)が電磁波とがん発症の因果関係を調査して、携帯電話を頻繁に利用することで脳腫瘍のリスクが高まる可能性があると発表しました。
携帯電話の長時間利用と脳にできる腫瘍についての因果関係は「何らかのリスクがある可能性があり、今後も注視が必要」と指摘したそうです。また脳以外への発がん性は確認できないとしているそうです。
ただ、リスクが高まると発表されていますが、科学的根拠を発見できなかったとも発表しています。
つまりがんになるリスクは高くなると、想像できるのだが化学的根拠はまだ、見つかってないという、どっちだかわからない状態になっています。
また違う研究者からは「携帯電話を1日20分以上使用すると聴神経腫瘍のリスクが増加する」という研究が公表されましたが、この研究についても実際に20分以上使用している人は沢山いますが、腫瘍の発生率が上がっているかといえば、そうでもないようです。
どの研究も電磁波が人体の健康に影響があると思われていますが、科学的根拠が見つかっていません。
携帯電話の身体への健康影響についてはまだまだ研究段階であり、たくさんの情報が飛び交っています。
しかし、あわてて間違った対策や過剰な対策をとったりすれば余計なリスクを高めてしまう可能性がありますので、しっかりと情報の真偽を確認してから行動するようにしてください。
電磁波過敏症という病気
電磁波過敏症という病気を知っていますか。
最近身体が疲れ気味で、全然疲れがとれない、花粉の季節でも無いのに鼻炎が続く、風邪も引いていないのに、頭痛、めまいなどが起きている。
周りからは疲れているだけ、やる気がないだけだとか理解してもらえずに、
なぜだか体調不良が続いたり、急にイライラしたり、落ち込んだりしたりする精神的な病気でもない場合があります。
これらの症状はもしかすると、電磁波過敏症という病気かもしれないのです。
アメリカの医学者ウィリアム・レイ博士が、世界で初めて様々な症状を起こしている原因が電磁波の病気の総称を「電磁波過敏症」と名付けました。
送電線や電化製品、携帯電話などから出る電磁波に反応して、いろいろな症状が出てきます。
一度、症状が現れると他の人では全く気にならない微弱な電磁波でも過敏に反応してしまい症状が出るようになります。
最初にでる症状は大体顔の周辺で目や皮膚、神経などに集中的に症状が現れます。
さらに重症化すると呼吸困難や動悸、めまい、吐き気、不眠症、手足のしびれや麻痺、筋肉の痛みなどを訴える人もいます。
また、化学物質過敏症との併発率が非常に高いとされ、症状が出た人の80%近くが併発しているといわれています。
電磁波過敏症は診断されにくく、患者も気づかないこともあるのです。
女性の患者さんなどでは、電磁波過敏症の症状がでて、原因が分からず病院に行ったものの、女性ホルモンのバランスが悪いと診断されてり、そのほかの病気と誤診され、ホルモン治療を受けていた人や、結局のところ原因不明で、何も診断されず病院を去る人もいて、電磁波過敏症の診断は専門家の医師でも判断が非常に難しいようです。
精神病医学の専門家へ実際に数多くの患者を受診してみても、患者達には電磁波への刺激反応が認められないケースが多いそうです。
受診する患者のほとんどが、電磁波過敏症と自分で思い込み、電磁波のそばから離れたいと精神的な問題で体の不調を引き起こしていると診断されたのです。
しかし、すべて全部が気のせいではとても説明できるものではなく、非常に診断するのが難しいのです。なぜこれほど電磁波過敏症の診断が難しいのでしょうか。
医学的に電磁波敏感症だと診断する方法と症状などがまだ確立されていないのと、症状はすべて自己申告によるものだからだそうです。
例えば、元々、喘息気味の人が携帯電話を使うと、必ず喘息の症状が出たりして、それがあまりにも続くので大体の患者さんは電磁波過敏症を訴えるという訳です。
電磁波過敏症の治療や予防策
電磁波過敏症では、残念なことに効果が認められた、治療法や薬は現在ないのです。
電磁波過敏症の診断を受けて、出来る事と言えばやはり被ばくする電磁波を少なくする、なるべく避けるということでしょう、患者さんの中には田舎に引っ越すとか住居や職場を変えたという人もいるくらいです。
しかし、必ずしも電磁波を被ばくせずに生活するのは難しいと思います。
それだけ、現代社会は電化製品などがあふれていますし、家の中も外でも電磁波が飛び交っています。
電磁波過敏症は特定の周波数の電磁波によって症状が出るので、自分の症状を起こす周波数を確認しておいた方がいいでしょう。
身近になる電化製品のスイッチを切ったり、入れたりして体の調子を確かめて周波数を確認しておきます。
そこまで症状が重症ではなくても、電化製品は出来るだけ使用していない時には電源をマメに落とすか、感電を防ぐアース(接地)を付けるなどをして、工夫をするとかなり症状が軽減できるそうです。
特に就寝時に目覚まし代わりの寝室の携帯電話を含む電化製品はスイッチを消した方がいいでしょう。
電化製品の電源をこまめに切る事を始めてみてください。
それによって体の調子がもとに戻ったり、よく眠れるようになったりすれば、間違いなく電磁波過敏症予備軍という事になるかもしれません。