家を建てる人は、誰もが新しい生活を夢見て銀行や工務店との話し合いに臨みます。
建てる側の条件は様々、重視することも様々です。限られている条件の中で最大限の力を発揮するには家を建てる家族だけではなく、関わる人たちにもその力を発揮してもらわなければなりません。
ここでは、良い業者選びのポイントや、交渉の際の注意点などを詳しく紹介します。
1.家づくりは「誰と」つくるかが重要
家づくりで最も重要なのは「どんな家を建てるか」以上に「誰と建てるか」です。
住宅会社や施工業者、設計士など、関わる人たちと信頼関係を築くことが満足のいく家づくりには欠かせません。希望やこだわりを正確に伝えられる環境があれば、予算の中でも最大限理想に近づける提案をしてもらえます。
逆に、コミュニケーション不足や信頼関係がないまま進むと、思わぬトラブルや後悔を招く原因になるでしょう。家づくりは決して一人ではできません。各専門家の知識と技術を引き出せるよう、自らも準備をしていきましょう。
2.素敵な家を建てるために 打ち合わせで心がけること
家を建てるまでには、多くの相手との打ち合わせがあります。
要望を伝えなかったり、反対に要望を言ってばかりで相手の言うことをきかなかったりすると、良い人間関係は築けません。
ここからは、家を建てる際の打ち合わせで心がけることを紹介します。
2-1.積極的にコミュニケーションを取ろう
家づくりでは、施主と業者の間で何度も打ち合わせを重ねていきます。その際に大切なのが、受け身にならず「自分から積極的に話す姿勢」です。
「言わなくても伝わるだろう」と思っていたことが、実は伝わっていない…というすれ違いは非常に多く、後からの修正は手間や費用につながることもあります。
些細なことでも「こういうイメージです」「こんな生活がしたいです」といった具体的な要望や生活スタイルを共有しましょう。
また、図面や仕様書を見てわからない点があれば、その場で質問することも大切です。話し合いの積み重ねが信頼関係を築き、プロとのチームワークを強められます。
打ち合わせでは遠慮や躊躇はせず、自分の言葉でしっかりと伝えることが理想の住まいへの第一歩となります。
2-2.相手の意見に耳を傾けよう
家づくりでは、希望をしっかり伝えることが大切ですが、一方的に意見を押し付けるのではなく、プロの意見にも耳を傾ける姿勢が重要です。
相手の意見を受け入れるメリット
・第三者の視点で暮らしやすさを再確認できる
・コストや耐久性の観点から、無駄を省けることもある
・気づいていなかったリスクや問題点を教えてもらえる
・より洗練された設計や空間づくりのヒントが得られる
建築士や現場監督、コーディネーターたちは、これまでの経験や知識を活かし、「より快適な暮らし」や「長く安心できる家づくり」を実現するためのアドバイスをくれます。
ときには、自分が思い描いていたプランと異なる提案をされることもありますが、それには必ず理由があります。コスト面や安全性、メンテナンスのしやすさ、将来的なライフスタイルの変化など、専門的な観点から考えられたアドバイスが多いのです。
相手の意見をよく聞くことで、自分では気づかなかった選択肢や、よりベストな方向性が見えることも多いです。大切なのは「否定する前に一度受け入れてみる姿勢」です。
2-3.感謝の気持ちを伝えることも重要
家づくりは長期にわたるプロジェクトであり、多くの人たちが関わります。その中で「ありがとう」の一言が持つ力は大きいものです。
担当者、設計士、大工さん、現場監督など、日々の業務の中で施主からの感謝の言葉があると現場の雰囲気も良くなり、細かな部分まで配慮が行き届くでしょう。もちろん「感謝すれば良くしてもらえる」という打算ではなく、お互いに気持ちの良い関係を築くための心遣いとして大切です。
家づくりは「人と人との共同作業」であるため、常に感謝の姿勢を持って良好な関係を保ちましょう。
3.家を建てたいなら良い人間関係を築こう
家づくりは、単に家を建てる作業ではなく、「これからの暮らし」をつくっていく大切なプロセスです。その過程をともに歩むパートナー(業者・担当者)との信頼関係が、成功の鍵です。
- 信頼できる業者を見極める目を持つこと
- 積極的なコミュニケーションと感謝の気持ちを忘れないこと
- 自分たちのこだわりと柔軟さをバランス良く持つこと
これらを心がけることで、きっと満足のいく家づくりができるはずです。
理想の住まいづくりに向けてゆっくり前向きに進んでいきましょう。