暑い夏や寒い冬にはどうしても家の中にこもりがちです。しかし植物の青々とした葉っぱやカラフルな花を見ると、なぜか元気が出るものです。

植物は案外安く手にはいるし、慣れればそれほど手間のかかるものではありません。ちょっとした選び方、管理方法を知って部屋の中をグリーンで彩ってみませんか?今日は室内で花を楽しむ、観葉植物や花の選び方、育て方のポイントなどを紹介します。

1.室内で花や緑を楽しむメリット

植物を室内で楽しむことには多くのメリットがあります。まず、観葉植物や花をインテリアとして活用することで、部屋全体の雰囲気が格段に向上します。シンプルな部屋でも、植物を置くだけで一気におしゃれな空間に変わります。

植物の自然な美しさはどんなインテリアとも調和し、個性的なスタイルを演出できるでしょう。ここからは、室内で花や緑を楽しむメリットについて紹介します。

1-1.インテリアになる

観葉植物や花は、インテリアの一部として非常に効果的です。植物の緑は視覚的に落ち着きを与え、部屋全体の雰囲気を柔らかくします。例えば、リビングルームの一角に大きな観葉植物を置くことで、その空間が一気にスタイリッシュで心地よいものに変わります。また、小さな多肉植物やサボテンを棚や窓辺に配置するだけでも、自然の美しさを取り入れることができます。

また、可能であれば季節ごとに異なる花を飾るのもおススメです。春にはチューリップやスイセン、夏にはひまわりやアジサイ、秋にはコスモス、冬にはポインセチアといった季節の花々を取り入れることで、季節感を演出し、常に新鮮な気持ちで過ごすことができます。

1-2.部屋が明るくなり元気をもらえる

観葉植物や花を室内に取り入れると部屋が明るくなり、そこに住む人々に元気を与える効果があります。植物の緑や花の鮮やかな色は、視覚的な刺激を与え、気分をリフレッシュさせる力があります。例えば、リビングルームに明るい色の花を飾ると、その空間が一気に活気づき楽しい雰囲気になるでしょう。

また植物の存在は、視覚的な効果だけでなく、心理的な効果もあります。自然の緑を眺めることでストレスが軽減され、リラックス効果が得られることは研究でも証明されています。忙しい日常生活の中でも植物を眺めることで、心が落ち着きリフレッシュすることができるでしょう。

1-3.加湿の役割もある

観葉植物や花は、室内の空気を加湿する役割も果たします。植物は光合成や呼吸を通じて、水分を蒸発させています。これにより室内の湿度が自然に上がり、乾燥しがちな部屋でも快適な環境が維持されるでしょう。特に冬の暖房が効いた室内や、夏のエアコンが効いた室内では空気が乾燥しやすくなりますが、植物がその乾燥を和らげてくれます。

加湿器を置くほどでもないけどちょっと乾燥が気になる」といったときにも観葉植物はおすすめです。湿度が適切に保たれると、肌や喉の乾燥を防ぐことができます。適度な湿度は静電気の発生を抑え、快適な生活環境を提供してくれます。

2.室内におくべき花や観葉植物はどれ?育てやすいグリーンを紹介

ここからは、初心者でも育てやすい室内で育てやすい観葉植物を紹介します。以下に紹介するグリーンは、いずれもうまく育てれば花も咲くので、グリーン&美しい花も楽しめます。

2-1.アンスリウム

アンスリウムは室内で育てやすい植物です。鮮やかな赤やピンクの花が特徴で、花持ちが良く、長い期間楽しむことができます。

アンスリウム 育て方のポイント

  • 半日陰や明るい日陰に置くこと
  • 10℃以下にならないように注意する
  • 土の表面が乾いたらたっぷりと水をあげる
  • 葉には毎日かるく霧吹きをかけること

アンスリウムの開花時期は5~10月頃です。その時期にしっかり肥料をあげると元気に育ちます。

2-2.アデニウム

アデニウムは、別名「砂漠のバラ」とも呼ばれるゴージャスな植物です。独特な形状の幹と、鮮やかな花が魅力です。

アデニウム 育て方のポイント

  • 寒さに弱いため屋内で育てること
  • 直射日光を好むため、明るい窓辺に置くとよい
  • 10℃以下にならないように注意する
  • 乾燥を好むため、土が完全に乾いてから水を与えること

アデニウムの開花時期も5~10月頃です。寒さに弱い植物なので鉢植えにして、屋内にて日当たりの良い場所に置きましょう。

2-3.ストレリチア・レギネ

ストレリチア・レギネは、観葉植物として人気の花を咲かせる植物です。うまく育てれば「極楽鳥花」とも呼ばれるゴージャスな花が楽しめます。

ストレリチア・レギネ 育て方のポイント

  • 1m以上株をしっかり生長させること
  • 直射日光を避けた明るい日陰に置く
  • 5℃以下にならないように注意する
  • 土の中までしっかりと乾燥してから水やりをする

背が高く豪華なオレンジ色の花を咲かせるストレリチア・レギネは幸せな花言葉もあり、新築祝いや開店祝いなどの贈り物としても人気です。大きめの観葉植物なので部屋の中に置くと存在感もあります。

3.室内で鉢花を咲かせるにはコツが必要

室内で鉢花を咲かせるためには、以下4つのポイントがあります。

  1. 直射日光はさけつつ日当たりの良い場所で育てる
  2. なるべく暖かい温度(15〜20℃)をキープする
  3. 花にあった肥料を与える
  4. 株を大きくする

美しい花を咲かせるには株を大きくするのもポイントです。風通しが良く、日当たりのよい場所でしっかり植物を管理し、適度な栄養を与えることで株は徐々に大きくなるでしょう。

鉢花を室内で元気に育て、美しい花を咲かせるためには、室内と屋外を行き来させる方法が効果的です。

室内で植物を育てる場合、自然光の不足や空気の循環が限られることがあります。特に太陽光は植物の成長に不可欠です。室内だけで育てると光不足に陥ることも多く、元気のない植物は適度に屋外に出して日光浴をさせてみるのも良いでしょう。

4.部屋の中にうまく花やグリーンを取り入れる方法

室内に花や観葉植物を取り入れることで、空間が一気に明るくなり、心地よい雰囲気が生まれます。ここでは、部屋の中にうまく花やグリーンを取り入れる具体的な方法を紹介します。

4-1.部屋の隅や空間に飾る

部屋の隅や使っていないスペースに植物を置くと、空間全体が引き締まり、インテリアとしてのアクセントになります。

例えば大きな観葉植物を部屋の隅に置くと、視覚的なバランスが取れ、部屋が広く感じられます。また、小さな鉢植えをいくつか組み合わせて棚やテーブルの上に置くことで、シンプルな空間に自然な彩りを加えることができます。

さらにコーナーや壁際に背の高い植物を配置し、低めの植物をその手前に置くと、部屋に奥行き感が生まれます。スタンドやハンギングプランターを使って高さを変えると、さらに動きのある空間になるので挑戦してみましょう。緑を部屋の隅や空間に飾るだけで、あっという間に素敵なオシャレな空間になります。

4-2.窓際や壁に飾る方法も

窓際は植物にとって理想的な場所です。自然光を十分に受けることができ、成長に必要な光合成が促進されるからです。

窓辺に小さな鉢植えを並べたり、ハンギングプランターを吊したりすることで、植物が自然に光を浴びることができます。また窓際に植物を置くと外からの視線を遮る効果もあり、ちょっとしたカーテン代わりにもなるでしょう。

さらに壁を活用する方法もあります。ウォールシェルフや壁掛けプランターを使って、植物を立体的に飾ることで床のスペースを取らずに緑を楽しむことができます。この方法は狭い部屋でもインテリアとしてグリーンを飾りたいときにおススメです。リビングルームやキッチンなど様々な場所でこうした方法を取り入れてみましょう。

基本的に観葉植物はどこに飾っても失敗することはありません。その植物が生育しやすい場所に置くことで、家全体で植物の美しさを楽しむことができます。

5.室内で花を楽しむ

植物の選び方や飾り方にはいくつかのポイントがありますが、基本的には自分の好みやライフスタイルに合わせて取り入れることが大切です。部屋の隅や空いたスペースに植物を置いたり、窓際や壁に飾ったりすることで、植物の自然な美しさを最大限に引き出すことができます。

また、適切なケアを行いながら季節ごとの変化を楽しむことで、植物と共に豊かな生活を送ることができるでしょう。

室内で花を育てる楽しさや喜びを感じながら、ぜひ自分だけのグリーンインテリアを作り上げてください。

参照:https://www.hyponex.co.jp/plantia/plantia-17860/