お米、野菜、飲み物、洗剤など。毎日の家事には重いものを手で運ぶ作業が満載です。スーパーのショッピングカートごと家に持って帰れたらどんなに楽か…もちろんそんな事はできないので自分の手で運ぶしかありません。マンションの場合はもちろん、戸建て住宅でも駐車場から玄関まで荷物を運ぶのが一苦労。駐車場から玄関まではもちろん、家の中でも台車を使う事はアリなのでしょうか?

この記事では、あると便利な台車や、家の中でも使える台車について紹介します。

1.室内で台車を使いたくなるシーンとは

  • 宅配で届いた重たい水やお米を玄関からリビングに運びたい
  • 重い灯油をリビングまで運びたい
  • 重い加湿器などの家電や家具を移動させたい
  • マンションの場合、購入した物を車から玄関まで運ぶのが大変 など

ネットスーパーが普及し、重い荷物を購入する負担はだいぶ減りました。しかしそれでも玄関先に届いた重い荷物をリビングまで運ぶのは大変なケースもあります。そんなときに活躍するのが、キッチンやリビングまでスーッと荷物を運んでくれる室内用の台車です。

2.台車ごとにみたメリット、デメリットを紹介

台車といっても種類は豊富で、室内で使うには不便な形もあります。ここからは、室内で使う台車はどれがいいのか、用途に合わせた台車はどんな形がいいのかなど、詳しく紹介します。

2-1.まずは定番の台車

一般的な台車は、オフィスなどでも使われることの多い定番のデザインです。

台車のメリット・デメリット
メリット デメリット
安定感がある デザインや種類が豊富 リサイクルショップでも売られているなど価格が安い マンションで、駐車場~玄関まで使うには適している 室内で使う台車にはあまり向いていない 台車自体が7㎏~と重い たためるものの、収納に場所を取る

定番の台車は多く荷物が乗せられるので、ビールやミネラルウォーターを箱買いする時などにも便利です。特にマンションの場合、購入してから車と家を何度も行き来することもあるでしょう。しかし台車があれば荷物の搬入が1度で済みます。

ただし、定番の台車の場合、室内で移動させるには重くて場所を取るためあまり向いていません。あくまで玄関の外で使うものでしょう。

2-2.室内で便利な平台車

平台車のメリット・デメリット
メリット デメリット
室内の台車として使うにはピッタリ 荷物の運搬だけでなく収納もしやすい クローゼットの中でも使える 家電の移動にも便利 外で使う台車には向いていない 台車自体が軽いため、滑ってしまうことがある 複数の荷物は置けない

平台車は、室内で重いものを運ぶのに最も適しています。取っ手がない分とてもコンパクトなので収納も楽です。玄関先に置けば、ネットスーパーで重いものを注文したときもキッチンやリビングまでスッと運べます。

また、観葉植物の下や、重さのある加湿器の下に設置しておくのもいいでしょう。家電を動かしたいときや模様替えをする際も便利です。

ただし平台車は外での使用には向いていません。路面が不安定な場所や階段、不均等な地形での使用は避けましょう。また、平台車自体が軽量であるため、荷物を積みすぎると不安定になります。室内での台車としては最も使いやすいですが、正しい使い方を心がけましょう。

2-3.キャリーカート

キャリーカートのメリット・デメリット
メリット デメリット
価格が安い デザインが豊富 室内でも使える マンションで、駐車場~玄関まで使うにも適している ロープなどを使えば振動があっても荷物が落ちにくい 組み立てやロープの設置がやや面倒 積む荷物の大きさによっては乗せられない

キャリーカートのメリットは、紐を使って荷物を安定できるため、台車にそのまま乗せるよりも荷物が落ちにくいことです。一般的な台車にくらべると安定感があり、前方を持ち上げられるのでさらに軽くなります。お米なら10㎏程度、缶の24本ケースなら2つ程は縛れるので、室内でも使えます。

ただしキャリーカートに荷物を積むには紐などを使って荷物を設置する必要があります。普通の台車のようにサッと荷物を乗せることができないので少々面倒です。室内で使うときは、簡単に乗せられるものだけに限られるので、部屋の中で使うには向いていないでしょう。

2-4.アウトドア用キャリーワゴン

アウトドア用キャリーワゴンのメリット・デメリット
メリット デメリット
安定感がある デザインや種類が豊富 マンションで、駐車場~玄関まで使うには適している 子供やペットがいる家では特に人気、キャンプでも使える 室内で使う台車には向いていない 大きいためマンションのエレベーターに入らないことも 収納に場所を取る

アウトドア用キャリーワゴンはとても大きいため、一度に荷物がたくさん入ります。とても丈夫で小さなお子様を乗せることもでき、日常使いはもちろん公園などのアウトドアでも便利です。ただし場所を取るので、室内での台車には向いていません。

それでも、アウトドア用キャリーワゴンはその頑丈さや使いやすさから、日常の買い物からピクニックやキャンプまで幅広いシーンで重宝されます。ただし、使用する際には収納場所や移動手段を考慮し、室内での使用を避けるなど、適切な使い方を心掛けましょう。

3.室内で台車を使う際のポイント

室内で台車を使うには、持ち手のない平台車が一番適しています。ただし、荷物を軽く運べる分、使い方を間違えると思わぬリスクもあるので注意しましょう。ここからは、室内で台車を使う際のポイントについて紹介します。

3-1.床にはクッション材があると良い

台車を使う際には、床にクッション材を敷くことが重要です。クッション材は、床や壁に傷をつけたり、台車の振動や衝撃を和らげたりする役割を果たします。特に硬い床やデリケートな素材の床では、クッション材を使用することで傷がついてしまうケースも。それを防ぐには、床に以下のような素材を敷きましょう。

  • カーペット
  • ラグマット
  • ゴムマット
  • フェルトシート など

特に木製床は傷がつきやすく、フェルトシートやゴムマットを敷いておくと安心です。またタイル床は車輪のダメージによって割れやすいため、かならずシートを敷きましょう。

3-2.使う頻度が多い場合は騒音に配慮を

室内での台車は移動時に摩擦音や振動音を発生させます。特に夜間や静かな環境での使用は、騒音が発生して近隣住民や同居人に影響を与えるケースが多いです。

そのような騒音を防ぐには、次のような対策をしましょう。

  • カーペットなどを敷いて騒音を防ぐ
  • 台車を選ぶ際に静音性の高いものを選ぶ
  • 夜間に何度も運ぶようなことをしない
  • 台車を操作する際に急な動きや振動を避ける

台車の騒音は、室内で使うときだけでなく、マンションで廊下を通るときにも発生します。車から荷物を運ぶ際にも騒音に注意し、周囲の人々とのコミュニケーションを普段から大切にしましょう。

3-3.お子さまやお年寄りがいる家は要注意

台車を室内で使用する際には、特にお子さまやお年寄りがいる家庭では、注意が必要です。

まず、お子さまには台車が持つ危険性を教えましょう。子供はタイヤがついているものを見るとどうしても乗りたくなり、遊具として使ってしまうでしょう。台車は重い荷物を運ぶためのものであり、お子さまが遊び道具として使うと思わぬ事故につながるリスクがあります。

同様に、お年寄りも注意が必要です。ちょっと体重をかけただけで台車が動きだし、それが原因で転倒などの事故を引き起こすこともあります。

これらを防ぐためには、台車にブレーキがついているものを選ぶといいでしょう。ただしブレーキがあっても子供がふざけて事故にあうケースもあるため、注意が必要です。

4.まとめ

今回は台車の種類やメリット、デメリットについても解説しました。日常生活において、重い荷物運びは悩みの種です。特に買い物から帰宅し、駐車場から玄関までの荷物運びや、玄関先からお米をキッチンまで運ぶといった作業は大変でしょう。

そんなとき室内で使える台車があれば、作業が効果的になります。この記事を参考に、ぜひ家で使える台車の利用を検討し、生活をスムーズにしてください。さらに台車を使用する際には、周囲の安全を考慮し、騒音や振動を最小限に抑えるようにした上で使いましょう。