ここ数年のうちにキャンプに目覚め、すっかりハマったという人は多いのではないでしょうか。キャンプは近年賑わいを見せており、庭で楽しめることもあってインテリア界隈でもトレンド入りしています。

しかしキャンプで使うテントや寝袋、焚き火台やクーラーボックスなどは大きくて、さらにメンテナンスが必要です。気軽にキャンプを楽しむならグッズの出し入れもサクッとしたい。アウトドアをより楽しむための収納を考えてみませんか?ここでは自宅に欲しいキャンプ用品の収納・メンテナンススペースを紹介します。

1.キャンプ用品、どこに収納する?

近年大ブームのキャンプですが、実はその用品をどこにしまうかしっかり考えて購入している人は少ないかもしれません。「とりあえず楽しそうだからキャンプ用品をたくさん買ってみた」という人ほど、のちの収納は苦労するもの。まずはよくありがちなトラブルについて見ていきましょう。

1-1.収納場所を考えずキャンプ用品を集めるとトラブルが多い

キャンプ用品におけるいくつかのアイテムはとても大きいため、収納スペースを考えずに購入すると大変です。無計画にアイテムを買い込んでしまうと、貴重な収納スペースが無駄に使われ、他の重要な物品を収納する場所がなくなってしまうでしょう。

また無計画にキャンプ用品を買うと結果的に家が散らかります。散らかってしまうと、必要なものを見つけるのが難しくなり、キャンプのたびに貴重な時間を無駄にすることになります。荷物の整理ができないと、キャンプそのものがストレスに変わってしまうかもしれません。

1-2.キャンプ用品は「準備→楽しむ→メンテナンス」のサイクルが重要

キャンプ用品を適切に管理するためには、「準備→楽しむ→メンテナンス」のサイクルを重要視しましょう。このサイクルを実践することで、キャンプ用品を長寿命に保ち、毎回のアウトドアを楽しいものにできます。

準備(Preparation)

まずはキャンプ用品の収納スペースを確保しましょう。買う前に、どこに何を収納するか計画を立てます。整理整頓のための収納ボックスやラックを用意するのもいいでしょう。

また、 新たなキャンプ用品を購入する際は、必要なものだけを選んで買いすぎないようにしましょう。家にあるもので代用できないか、必要性と品質を検討するのも大切です。

楽しむ(Enjoyment)

せっかく用品を購入したなら、キャンプを楽しみましょう。それぞれの用品の使い方をマスターし、アウトドアを存分に楽しんでください。正しく使用することは、アイテムの寿命も延ばします。

そしてキャンプから帰ったら、使用済みのアイテムを適切な処理でキレイにするのが重要です。

メンテナンス(Maintenance)

使用したアイテムは必要に応じてクリーニングを行い、汚れや湿気から保護します。テントやシュラフなどは、乾燥させてから保管することが重要です。火を使うようなアイテムは定期的な点検を行います。必要ならば修理やメンテナンスを施し、劣化や損傷を防ぎましょう。

2.キャンプ用品 自宅収納における4つのコツ

これからキャンプを始める人はもちろん、すでにキャンプ用品がある人も、自宅にキャンプ用品を収納するコツを覚えましょう。あらかじめポイントを掴んでおけば、用品の準備や片付けに手間取ることも無くなります。ここからは、キャンプ用品を自宅に収納するための4つのコツを紹介します。

2-1.あえて見せる収納にする

収納というとすべて隠して保管するイメージもありますが、大きなキャンプ用品は見せる収納にしてもいいでしょう。デザインやインテリアとの調和を考えたうえでキャンプ用品を見せる収納をすれば、自宅内でのキャンプ用品の存在がアクセントとなります。また、アウトドアの楽しみを思い出すにも役立ち、次回のキャンプも楽しみになるでしょう。

そしてアイテムが見える位置にあると、収納スペースが乱雑になりにくく、整頓しやすいです。さらに、メンテナンスが必要なものを見せる収納にすれば、手に取りやすいため定期的なメンテナンスも簡単です。

2-2.自宅でもキャンプ用品を使う

収納場所をスッキリさせるために、自宅でも使えるようなキャンプアイテムを選ぶ方法もあります。例えばキャンプで使用するマグカップやハンドルカップは、自宅でもコーヒーや紅茶を楽しむのに便利です。耐久性があるため、毎日の使い勝手が良く、家でのリラックスタイムにも活用できます。

そしてキャンプ用の折りたたみ椅子は、庭でのリラックスや家のベランダでの読書にも適しています。軽量でコンパクトに収納でき、必要な時に瞬時に使えます。

またキャンプ用のランタンは、停電時やアウトドアでの夜間の照明としても役立ちます。LEDランタンは省エネルギーで長寿命であり、非常時の備えとしても便利です。このように、自宅でも野外でも使えるアイテムを最初から取り入れると、わざわざ保管場所を作る必要がありません。

2-3.玄関や駐車スペースに大きな収納スペースを作る

キャンプ用品の多くは、出発前に玄関や駐車スペースで取り出せると便利です。そのため、玄関や駐車スペースにキャンプ用品を置ける収納スペースがあるといいでしょう。

キャンプ用品が玄関や駐車スペースに収納されていると、帰宅後のクリーニングと整理作業も簡単に行えます。アウトドアで汚れたアイテムを外で処理し、そのまま収納スペースに戻すことも可能です。

また、大きな収納スペースを持つことで、キャンプ用品の一元管理がしやすくなります。テント、シュラフ、調理器具、椅子やテーブルなどがひとつの場所に収まるので、アイテムがバラバラになる心配がありません。大きな収納スペースを玄関や駐車スペースに設けることで、キャンプ用品の管理が効率的で便利になります。これにより、キャンプ体験がより楽しく、準備や後片付けがスムーズに行えるでしょう。

2-4.インナーガレージや土間、玄関の外に収納庫を作る

可能なら、キャンプ用品をインナーガレージや土間に置いたり、玄関の外に専用の収納庫を設けたりするのもおススメです。

土間は昔ながらの玄関スペースですが、アウトドアが趣味の人は用品を置ける土間を作っておくと、部屋を汚さずに済みます。インナーガレージや土間、玄関の外に収納庫を設けることで、居住スペースを狭めることがありません。キャンプ用品を家の中に散乱させることもないため、必要なものを迅速に見つけることができます。

3.キャンプ用品を自宅に収納する際の注意点

キャンプ用品を自宅に収納する際「とりあえず片づければいい」と行動してしまうと、思いがけないトラブルが起きます。ここからは、収納する際の注意点について紹介します。

3-1.乾燥させて清潔な状態をキープする

キャンプ用品は清潔にし、乾燥した状態で保管しましょう。それを怠るとカビが発生し、次のキャンプに影響が出るほか、自宅にも悪影響が出ます。

キャンプ用品 乾燥方法の具体例
キャンプ用品 乾燥方法
テント キャンプ後、テントを設営した場所でできるだけよく乾かす。濡れたまま収納すると、カビや雑菌の繁殖のリスクが高まる。テントの内側も食べこぼしや汚れをよく取り除き、清潔にすること。
シュラフや寝袋 寝袋やシュラフは使用後に通気性のある場所で広げ、陰干しを行うこと。湿気が残ると、不快な臭いやカビの発生が起きる。必要に応じて洗濯やドライクリーニングも行おう。
調理器具 食材がこびりついている場合は、スポンジやブラシを使って徹底的に洗う。洗った後は、完全に乾燥させてから収納する。湿ったまま収納すると錆びや細菌の発生が起こりやすくなるので要注意

3-2.空気を抜いて場所を確保、季節ごとに収納できると便利

テントやエアマット、浮き輪などの空気を含むアイテムは、長期間の保管前に空気を抜くことが重要です。大きなものをたたむ際にはしっかり空気を抜くように体重をかけてたたみましょう。これにより、アイテムが収納スペースを圧迫することなく、すっきりとしまえます。

また、キャンプ用品は季節によっても異なります。季節に応じたアイテムを棚ごとに収納しておくと、必要な時に取り出しやすくなります。

3-3.メンテナンスを忘れずに

キャンプ用品は使い終わった後、使う前にしっかりメンテナンスをするのが重要です。キャンプ用品は長期保管されることが多く、アウトドア環境での使用や保管によって、劣化や損傷のリスクが高まります。

例えばテントの場合は、生地に穴がないか、ポールは曲がっていないかを点検しましょう。寝袋やシュラフは、圧縮袋から取り出してふんわりさせ、全体の状態を確かめます。そのうえでファスナーや縫い目にダメージがないかを確認しましょう。

定期的な点検とメンテナンスは、キャンプ用品の寿命を延ばし、アウトドアでの安全性と快適さを確保するのに役立ちます。

4.自宅にほしいキャンプ用品の収納スペース

自宅にキャンプ用品の収納スペースを設けることは、キャンプの楽しさとアイテムを大事に確保するのに有効です。可能であればインナーガレージや専用の収納庫、玄関の外などに、適切な収納スペースを設けましょう。取り出しやすい場所に収納スペースがあれば、アイテムの保護ができるのはもちろん、キャンプの準備や後片付けを効率化できます。また、自宅でも使用できる多機能なキャンプアイテムを選べば場所も取らず、キャンプ用品の一元管理が可能です。

そして使い終わったキャンプ用品は、適切なメンテンナスも重要です。清潔さをキープしつつ整理整頓を行い、大切なキャンプ用品をしっかり保管しましょう。