靴下を履くのもスリッパを履くのも嫌なくらい暑い夏。ここ数年は暑い日が続き、素足で過ごす時間も多いのではないでしょうか。
床はさらっと清潔な方が気持ちいいです。しかしそれには床の拭き掃除が欠かせません。とにかく短時間で掃除をするには道具とやる気が必要です。今回は、床を掃除するための手軽な道具と、やる気を出すためのポイントについて紹介します。
1.面倒な床の拭き掃除を簡単にするための心構え
床が汚れていると、歩くたびに足裏がペタペタと感じられ、不快感が増すばかりです。とはいえ、掃除は面倒だと感じる方も多いでしょう。
床の拭き掃除はいくつかの工夫で楽に取り組むことができます。まずは、掃除を効率よく進めるための心構えを紹介します。
1-1.やることを「見える化」しよう
掃除のやる気を出すためには、やるべきことを視覚的に整理する「見える化」がポイントです。例えば、掃除するエリアをリストアップし、どこから手をつけるか計画を立てます。
可視化の例
●5分でリビングの床を拭けるところまで拭く
●今日は階段のみを拭き掃除する
●テーブルを拭いたついでに床も少しだけ拭く など
掃除の進捗状況をチェックリストに記入するだけでもやる気が出て、終わったあとは達成感を得られます。一度しっかり拭き掃除ができれば、次のエリアの掃除に取り掛かるモチベーションも高まるでしょう。見える化をすることで、掃除の全体像が把握しやすくなり、効率的に進められるようになります。
1-2.時間を決めて掃除する
掃除を始める際に、あらかじめ時間を決めておくことがおすすめです。時間に区切りをつけることは効率的に作業を進めるための重要なステップです。「20分だけ掃除しよう」でも良いですし「5分で終わらせよう」でもOKです。具体的な時間を設定することで、集中力が高まり、だらだらと長時間掃除を続けることを防げます。
時間の設定は、特に掃除が苦手な方にとって効果的です。時間が限られていると自然と優先順位を考え、最も必要な部分から掃除を始めることになるため、効率もアップします。
また、掃除を始める前にタイマーをセットするのも良いです。タイマーが動いていることで、「この時間内に終わらせよう」と自然に意識が集中し、達成感を得やすくなります。
時間を決めて手際よく拭き掃除を行うと思った以上に作業がはかどります。この方法を繰り返すことで掃除の習慣が身につき、時間をかけずに家全体をきれいに保つことができるようになります。
1-3.音楽を聞きながら行動する
掃除のやる気を出す、楽しくするための方法として「音楽を取り入れること」もおススメです。音楽は気分を高める効果があり、単調になりがちな掃除の作業にリズム感を与えてくれます。特に掃除の時間が長くなりそうな場合、好きな音楽を聴きながら行動すると掃除自体が楽しい時間に変わります。音楽の選び方次第で掃除のペースも変わってくるため、テンポの良い曲を選ぶことがポイントです。
また音楽が流れている間に掃除をするといったやり方でも良いでしょう。人気アーティストの曲は5分程度なことも多いため、その間に掃除を集中するのもおススメです。アップテンポの曲を選ぶと自然と手が早く動き、掃除の進行もスムーズになります。リズムに合わせて体を動かすことで、掃除が運動のように感じられ、疲れを感じにくくする効果もあるでしょう。
2.床の汚れにはやっぱり拭き掃除が一番効果的
床の汚れを効率よく取り除くためには、やはり拭き掃除が最も効果的です。ここからは簡単にできる床の拭き掃除について紹介します。短時間で効率的な掃除を紹介するので、ぜひ掃除に取り入れてください。
2-1.用意するのは「重曹水」と「マイクロファイバークロス」
床掃除は濡れ雑巾で拭くのが一般的ですが、しっかり汚れを取って効率よく掃除するには以下の道具がおすすめです。
必要な道具
●重曹水(40℃のお湯に対し1パーセントの重曹を溶かす)
●マイクロファイバークロス(10枚ほどあると便利)
やり方
1.バケツ1杯程度の40℃のお湯に対し1パーセントの重曹を溶かしておく
2.1に10枚のマイクロファイバークロスを入れてよく絞る
3.部屋の隅から拭いていき、黒ずんできたらクロスを交換する
4.拭き終わったら1の重曹水に汚れたクロスを入れて軽く洗う
5.最後に洗濯機でクロスを洗って完了
重曹水はバケツ一杯ほど用意しておくと便利です。このやり方であれば雑巾をいちいち洗う必要はありません。汚れたらどんどん次のファイバーを利用でき、最後は洗濯機で丸洗いができます。
マイクロファイバークロスは、非常に細かい繊維が特徴で汚れをしっかりとキャッチする布です。重曹もマイクロファーバークロスも100円ショップで手軽に購入できるため、コストも掛りません。
2-2.部屋の奥から手前に向かって拭いていく
拭き掃除を効率よく行うための基本は、部屋の奥から手前に向かって掃除を進めることが重要です。部屋の奥から作業を始めることで、拭いた部分に足を踏み入れることなく作業を進められ、ムダな移動や再掃除の手間を省くことができます。
また掃除は利き手側からはじめましょう。例えば右利きの場合は右から左に向かって拭くと力がしっかり入り掃除がスムーズになります。
この方法を採用することで掃除の流れが早くなり、最後には出入り口を拭いて終えられます。掃除の際に一方向に進むことで効率よく掃除を終わらせることができ、時間も短縮できます。
2-3.油汚れには薄めた台所洗剤を
キッチン周りなどの床は油汚れがつきやすく、重曹水だけでは落としきれない場合があります。こうした油汚れには、薄めた台所洗剤を使用するのが効果的です。台所洗剤は油分を分解する効果があり、掃除の際に強力な助っ人となります。
使用方法としては、洗剤を水で薄めてマイクロファイバークロスに含ませ、油汚れの部分を拭き取ります。その後は洗剤の残留を防ぐために、別の水拭き用のクロスでしっかりと拭き取ります。特に油汚れがひどい箇所にはしっかり行いましょう。
台所洗剤は基本的にキッチンにあるものなので手間がかかりません。リビングや子供部屋は重曹、キッチンは台所洗剤など分けて使用すると良いでしょう。
2-4.雑巾の手洗いは避けたい!洗濯機でできる拭き掃除の工夫
雑巾を手で洗うのは面倒で手間がかかります。拭き掃除で面倒だと感じるのに、やはり雑巾の手洗いがあるでしょう。
洗濯機で雑巾を洗うポイント
●予め10枚くらいのマイクロファイバーを用意して1枚に汚れを集中させない
●重曹水で手洗いしてから洗濯機に入れる
ここでもポイントは重曹水です。バケツ1杯1パーセントの重曹水で軽く雑巾を手洗いすれば、洗濯機に入れても洗濯層内はさほど汚れません。これにより掃除後の片付けもスムーズに進み、次回の掃除も気軽に取り組めるようになります。
3.床の拭き掃除のメリット
床の拭き掃除は、単に部屋をきれいにするだけではありません。掃除をすると次のようなメリットもあります。床掃除のモチベーションをあげるためにも、床掃除を行うメリットを覚えておきましょう。
3-1.床をきれいにすることで部屋全体がキレイになる
床をきれいに保つと、部屋全体の清潔感にも大きな影響を与えます。
床は家の中でも広い面積を占めており、その面積が清潔だと部屋全体が明るく感じられます。特にリビングや玄関といった人が頻繁に集まる場所では、床の清掃が重要です。リビングでは家族がくつろぎ、玄関では訪問者を迎えるため、床の状態が部屋の印象を大きく左右します。
また床が常にきれいであるということは、床に物を置かないことにもつながります。床掃除が増えることは床に物を置けなくなることであり、部屋全体が快適になります。床に物がないと部屋も広くなり、物によるつまずきの転倒事故も防げるでしょう。このように、床掃除を定期的に行うことは部屋全体の見た目が向上し、住まいの環境が大幅に改善されるのです。
3-2.床掃除は運気もアップする!
風水では床の掃除が家の運気を高めるとされています。特に玄関やリビングなど家の中でも重要なエリアの床を清潔に保つことで、良い気が流れ込みやすくなると言われています。玄関は「気」が出入りする場所であり、ここを清潔に保つことで家全体の運気向上に期待できます。
またリビングは家族が集まる場所であり、ここが清潔であると家族間の関係も良好になると風水では言われています。ぜひ掃除によって良い「気」を取り入れ、悪い「気」を排除しましょう。日常的に床を拭き掃除する習慣を持つことで、家族全員の健康運や金運、恋愛運など、さまざまな運気向上に期待できます。
3-3.嬉しいダイエット効果も
床の拭き掃除はダイエット効果がある運動です。拭き掃除をする際には、腰や脚、腕を使うため、全身の筋肉を使うことになります。この動作は軽い有酸素運動としても働き、カロリーを消費する効果があります。特に掃除中は体を動かし続けるため、無理なくエネルギーを消費できます。
また、掃除をすることで全身を動かすことになり、筋力の維持や増強にもつながります。掃除が終わった後には、体を動かしたことによる爽快感や達成感も感じられるでしょう。床掃除は自然とダイエット効果を得ることができ、健康的な生活を支える一石二鳥の活動です。
4.床の拭き掃除 まとめ
暑い夏に床の拭き掃除をするのは確かに大変ですが、適切な道具と心構えがあれば効率的に掃除ができます。掃除のやる気を引き出すためには、やることを見える化し、時間を決めて取り組むことが重要です。また、掃除中に好きな音楽を流すことで、楽しみながら作業を進めることができます。
床の拭き掃除は、部屋全体の清潔感を保ち、風水的にも運気をアップさせる効果があります。また、掃除を通じてダイエット効果を得ることもできるため、ただの家事にとどまらないのもポイントです。ぜひ適切な道具を使って効率よく拭き掃除を行い、清潔で快適な住環境を維持しましょう。